言語を使ってコミュニケーションをとるとき、人は単語を繋げて文を作り、文と文を繋げて本来複雑な思念を言語化しています。このとき、ただ単語や文を並べただけでは違和感が感じられます。次の例文を見てみましょう。
1: ぼくはリンゴミカンを食べようかな。
2: ぼくはリンゴとミカンを食べようかな。
1の文を見たらあなたはきっと「リンゴミカン」というものが何かについて考え込んでしまうかもしれません。これだけ言われると、「リンゴミカン」という名前の食べ物があるように受け取られても仕方がありません。しかし、2の文を見てらあなたはハッキリと彼が何を欲しがっているのかわかるでしょう。
3: 仕事が終わった。私は食事の準備をした。
4: 仕事が終わったとき、私は食事の準備をした。
3の文はどちらも厳密には間違っていませんね。それでもその2つの文の関係がわかりにくいものになっていて少し不親切に感じられます。それに比べると4の文では文同士の関係がハッキリしていて伝えたいことがわかりやすく伝わりますね。
このように、単語と単語、文と文を繋げるときに役立つものが接続詞です。
基本的な接続「等位接続」
1の文と2の文で起こっているように、語と語、句と句、文と文などを対等の関係でつなぐのが基本的な接続詞の役割です。その役割に由来して、これらの接続詞を「等位接続詞」と呼ぶことがあります。このシンプルな接続を担当してくれる単語の例を以下に並べています。
and:~と、そして(2つ以上の要素を並べるときに使う)
but:しかし、けれども(逆のことを言いたいときに使う)
so:だから(結果を説明するときに使う)
or:~か(選択肢を示すときに使う)
代表的な使い方ではないのですが、命令文とくっついて意味を持つ場合もあります。
〈命令文, and ~〉は「(命令の内容)、そうすれば~」、〈命令文, or ~〉は「(命令の内容)、さもないと~」といった訳し方をするのが一般的です。
また、2語以上で接続詞的な働きを見せるものには、[both … and ~](…も~も両方とも)や [not only … but also ~](…だけでなく~も)があります。

[not only … but also ~] は本当にいろいろな英文で見かける表現なのでとても重要です。
文と文を繋げる接続詞「従属接続詞」
4の文で起こっていることを分析してみましょう。
3: 仕事が終わった。私は食事の準備をした。
4: 仕事が終わったとき、私は食事の準備をした。
4の文は「仕事が終わった。」という状況と、「私は食事の準備をした。」という状況を「とき」という語でつなげていますね。
この場合には、この2つの順番を入れ替えてはいけないことがわかります。小難しい言い方になりますが、仕事が終わったときに食事の準備をしたのであって、食事の準備をしたときに仕事が終わっているわけではありません。そして、「~とき」がついている方はあくまでもオマケでしかありませんよね。つまり、4の文では本当に言いたいことは「食事の準備をした」ということで、「仕事が終わった」というのはいつ食事の準備をしたかを説明するためのオマケパートであるということです。
具体的な用語を使って説明すると、「~とき」のような接続詞は3の文のような別れた2つの文を主(メインパート)・従(オマケパート)の関係で繋げる役割を持っています。この種類の接続詞を「従属接続詞」と呼びましょう。
この接続を担当してくれる単語を以下に並べています。
when:~とき(〜していたら)
例文: The phone rang when I was watching TV.
和訳: テレビを見ていたら電話が鳴った.
if:もし~ならば
例文: If it rains tomorrow, I will stay at home.
和訳: もしあした雨が降れば私は家にいます.
when と if について、ベーシックジーニアスという辞書にとても重要なことが書いてあります。
日本語のしくみ英語のしくみ
「~たら / ~(れ)ば」=if とは限らない
「今晩時間があったら(あれば), カラオケに行く」を英語にすると, If I have time tonight, I’ll go to karaoke. などになりますが, 「~たら / ~(れ)ば」は必ずしも if で訳されるわけではないので気をつけましょう. 下の例文を見てください:・It gets colder when [×if] winter comes.
冬が来たら(来れば), より寒くなる.冬が来るのは確定的な事実なので, 仮定を述べる if とはなじみにくく, この場合は when を使うのが自然です. ほかの例文も見てみましょう:
・After [×if] my class ends, I’m going to go to the party.
授業が終わったら, パーティーに行くつもりだ.
同様に授業が終わるのは確定的な事柄なので, Aの次にBというような順番を表す場合は if でなく after を使ったほうが自然です.
このように「~たら / ~(れ)ば」は if 以外にも, when や after などでも表されることがあるので, 注意しましょう.ベーシックジーニアス英和辞典 –– 電子版(ハイライトなどは私によるものです)
ここに書いてあるように、日本語の表現に惑わされて不適切な接続詞を使う場合もよく見られます。こういった状況に陥らないために、接続詞について少しずつ詳しくなっていきましょう。
because:~なので
例文: He was late for school because he overslept.
和訳: 彼は寝過ごしたので学校に遅刻した.
while:〜する間に
例文: He came while I was out.
和訳: 私が外出している間に彼がやって来た.
before:〜する前に
例文: I’ll finish it before you come home.
和訳: あなたが家に帰る前にそれをすませておきます
after:〜した後で
例文: I came back soon after Christmas was over.
和訳: クリスマスが終わった後すぐに私は帰ってきた.
until [till]:〜するまで
例文: He ate until he was full.
和訳: 彼は腹いっぱいになるまで食べた.

until も till も意味は同じですが、話し言葉のときに till 、書き言葉のときに until を使うのが一般的です。
although [though]:〜だけれども
例文: Although it was raining, I decided to take a walk.
和訳: 雨が降っていたけれども, 私は散歩をすることにした
有名な従属接続詞
先ほどたくさん並べた従属接続詞ですが、その中学英文法で最も有名で様々な文に組み込まれている3つの接続詞があります。これからそれらについて個別に取り上げてその働きについて説明します。
because
becauseは物事の原因・理由を示す文と一緒にまとめて使い、原因・理由によって引き起こされた行動や原因・理由の結果を示す文が導かれます。
以前説明したように、接続詞が含まれる文の要素はオマケパートのようなものなので、その文は接続詞と一緒にいれば場所を前後させることができます。
ただし、接続詞を含めたオマケパートを前に持ってくるときは、オマケパートとメインパートをコンマで区切らないといけません。
Because 原因・理由, 結果・行動
例文: Because I was afraid of him coming back, I moved.
和訳: 彼が戻ってくるのではと心配になったので私は引っ越した.
結果・行動 because 原因・理由
例文: He was late for school because he overslept.
和訳: 彼は寝過ごしたので学校に遅刻した.
when
whenは物事の条件・時間・場面を示す文と一緒にまとめて使い、条件・時間・場面に起こる行動や条件・時間・場面による結果を示す文が導かれます。
これも同様に移動できるので、機能を色分けして示します。
When 条件・時間・場面, 結果・行動
例文: When I arrived home, I called my mother.
和訳: 私は家に着いたとき、母に電話をした.
結果・行動 when 条件・時間・場面
例文: I was adopted when I was a baby.
和訳: 私が赤ん坊だった時、私は養子として引き取られた
if
ifは物事の条件・場面を示す文と一緒にまとめて使い、条件・場面に起こる行動や条件・場面による結果を示す文が導かれます。このときwhenと大きく違うのは、if が推測などの未来志向の用途に使われることです。したがって、「雨が降ったら」という状況を条件としたい場合、雨が降るのは未来に起こること、もしくはただの推測なので何かの行動の条件となっていてもwhenではなくifを使いましょう。
If 条件・時間・場面, 結果・行動
例文: If there’s anything you need, don’t hesitate to ask.
和訳: 何か必要なものがあるなら、遠慮なくおっしゃってください
結果・行動 if 条件・時間・場面
例文: Get the latest model if you can afford it.
和訳: もし余裕があるならば最新型を買いなさい

オマケパートが前に来ている時と後ろにある時とで異なった日本語訳話される方も多いですね。これが特別必要というわけではありませんが、この移動に何かしらのニュアンスを見出す人がいるということは間違いありません。
従属接続詞のthat
同じく従属接続詞だけど現段階では上のものたちと区別するものがあります。それが [that] です。ここで取り上げる [that] は次のような文で用いられています。
5 I think that Taro is tall. (私は太郎は背が高いと思う。)
5の文を見てみると、太字の箇所の日本語と英語が対応していますね。このとき、thatの役割は日本語においては「~と思う」の「と」の部分にあるとわかります。「私は思う」という文と「太郎は背が高い」という文をこのような形でつなげるためにthatは使われています。
この文では [I think](私は思う)が主(メインパート)で、[Taro is tall](太郎は背が高い)は従(オマケパート)なのです。従って、接続詞のthatも「従属接続詞」の仲間に分類されています。
あとにthatが続くことのある動詞は他にもたくさんありますが、現段階でよく出てくるものを並べてみましょう。
[think that~](~と思う)
[know that~](~と知っている)
[hope that~](~と望む)
[say that~](~と言う)
[hear that~](~と聞いている)
授業動画
ここまで書いてきた内容を振り返ってみると、所々で小難しい書き方になってしまっていて少し反省しています。
現在(2026/02/22)、中学英文法について解説している動画を撮影しているところですので、撮影が終わって内容の確認ができましたらこのページから閲覧できるように調整します。
また、動画の閲覧については希望される方にそれぞれ個別でリンクのパスワードを送信する方法で公開する予定です。希望される方は下記のフォームから教えて頂けると助かります。


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